コラム
オフィス移転における廃棄物処理・リサイクルの法的注意点
2026.1.6
オフィス移転・引越し
名古屋でオフィス移転を計画する際、荷物の運搬と同じくらい重要になるのが、不用品の処分に関する法的ルールの遵守です。オフィスから出るゴミは、家庭のゴミとは扱いが異なり「産業廃棄物」として適切に処理しなければなりません。
愛知県内でも、不適切な廃棄物処理に対する規制は年々厳しくなっています。もし依頼した業者が不法投棄などを行った場合、たとえ悪意がなくても、排出者である企業側が法的な責任を問われるリスクがあるため、細心の注意が必要です。
本記事では、オフィス移転に伴う不用品回収で知っておくべき法律の知識や、家具・OA機器の正しい処分方法、そしてトラブルを防ぐための業者選びのポイントを詳しく解説します。
廃棄物処理に関する法律とルール
事業活動に伴って発生したゴミは「廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)」に従って処理する義務があります。オフィス移転で出るデスク、椅子、パーテーション、古い書類などは、基本的には産業廃棄物、あるいは事業系一般廃棄物に分類されます。
企業が不用品回収を外部へ依頼する場合、最も重要なのが「産業廃棄物収集運搬業」の許可を持っている業者を選ぶことです。無許可の業者に回収を任せてしまうと、排出者責任を問われ、罰則の対象となる可能性があります。
また、産業廃棄物の処理を委託する際には「マニフェスト(産業廃棄物管理票)」の発行が法律で義務付けられています。これは、ゴミが最終処分まで適正に行われたかを追跡するための伝票です。名古屋のオフィスビルから荷物を出す際も、このマニフェストの流れを把握しておくことが、コンプライアンス遵守の鍵となります。
廃棄物処理で守るべき主なルール
- 産業廃棄物収集運搬業の許可を持つ業者への委託
- 委託契約書の締結(法令で定められた項目の記載)
- マニフェストの発行と、処理完了後の適切な保管(5年間の保存義務)
- 処分する品目が「産業廃棄物」か「事業系一般廃棄物」かの正しい区分
- 家電リサイクル法などの個別リサイクル法への対応
オフィス家具・機器の適切な処分方法
オフィス移転では、大量の什器やOA機器が処分の対象になります。これらは品目によって適した処分方法が異なります。
スチール製のデスクやキャビネットなどは、資源としての価値があるため、専門業者による不用品回収の際にリサイクルルートに乗せることが一般的です。一方、PCやモニター、コピー機などのOA機器は、内部の個人情報や機密データの漏洩を防ぐため、物理的な破壊や専用ソフトによるデータ消去が必須となります。
費用については、処分する量や重さによって変動しますが、4トントラック1台程度の不用品回収であれば、およそ8万円から18万円程度のレンジが相場です。これに加えて、PCのデータ消去証明書の発行費用などが1台あたり数千円のレンジで発生する場合もあります。愛知県内の業者に依頼する際は、こうしたオプション費用の有無も確認しておきましょう。
リサイクルできるもの・できないもの
環境意識の高まりにより、オフィス移転においても「できるだけ捨てずにリサイクルする」という姿勢が求められています。
リサイクルしやすいものとしては、金属製の棚や机、アルミ製のパーテーション、そして大量の紙資料(シュレッダー後の古紙)が挙げられます。これらは資源として再利用可能なため、処分費用を抑えることにも繋がります。状態が良い比較的新しいオフィス家具であれば、中古品として買取ができるケースもあり、その場合は不用品回収の総額から数万円単位でコストを差し引ける可能性もあります。
一方で、リサイクルが難しいものとしては、複合素材で作られた大型ソファや、著しく破損した木製家具、液漏れの恐れがあるバッテリー類などが挙げられます。これらは処理に手間がかかるため、通常の処分費用よりも割高なレンジ(追加で数千円から数万円など)になることがあります。
名古屋のオフィス移転現場では、事前に「リサイクル可能なもの」と「廃棄するもの」をプロの視点で仕分けてもらうことで、コスト削減と環境負荷の低減を両立させることが可能です。
業者選びでトラブルを避けるポイント
不用品回収を伴うオフィス移転でトラブルを避けるためには、見積もり段階での業者の対応を厳しくチェックする必要があります。
まず、見積書に「廃棄物処理費」や「収集運搬費」といった項目が明確に分かれているかを確認してください。一括で「一式」と書かれている場合、適正な処理が行われているか不透明なことがあります。また、愛知県外への運搬を伴う場合は、各自治体の許可を網羅しているかもポイントになります。
不当に安い金額を提示する業者は、マニフェストの発行を拒んだり、後から高額な追加費用を請求したりするリスクがあります。適正な価格レンジ(例えば、人件費を含めた基本料金+品目別単価)で提示があり、法律に基づいた説明ができる業者を選ぶことが、企業としての社会的信用を守ることに直結します。
最後に、現地調査(下見)の際に、搬出経路やビルのルールを細かく確認してくれるかどうかも、作業当日のスムーズさを左右する判断基準となります。
まとめ
名古屋でのオフィス移転において、不用品回収を法的に正しく行うことは、移転そのものを成功させるための不可欠な要素です。廃棄物処理法のルールを理解し、マニフェストの発行や適切な業者選定を行うことで、後々のトラブルを防ぎ、スムーズな拠点移動が可能になります。
リサイクルを積極的に取り入れることは、コスト削減だけでなく、企業のCSR(社会的責任)を果たすことにも繋がります。愛知エリアの法令やビル事情に精通したパートナーを選び、クリーンで効率的なオフィス移転を実現しましょう。
投稿者プロフィール

エイプロ サービス担当者
株式会社エイプロは名古屋を中心にオフィス引越し・不用品の買取及び廃棄処分・オフィス家具販売及び建築工事の3つを主幹事業としてお客様が求める、幅広いニーズに的確にお答えするサービスを提供しています。
【有資格】
運行管理者、宅地建物取引士、1級建築施工管理技士、2級建築施工管理技士、1級土木施工管理技士 他
【許認可】
一般貨物自動車運送事業、貨物利用運送事業、建築一式工事業、土木一式工事業、特定労働者派遣事業、古物商、プライバシーマーク、産業廃棄物収集運搬業、産業廃棄物処分業

