入居ビルでの養生作業は必要?範囲・責任・費用を解説

2026.1.13

その他

名古屋でオフィス移転を計画している際、見積書の中で意外と大きな金額を占めているのが「養生費(ようじょうひ)」です。養生とは、引越し作業中にビルの壁や床、エレベーターなどを傷つけないようにプラスチックボードや専用の布で保護する作業のことを指します。

「荷物をぶつけないように気をつければ不要なのでは?」と考える担当者様もいらっしゃいますが、愛知県内の主要なオフィスビルでは、作業時の養生が義務付けられているケースがほとんどです。これを怠ると、作業自体を止められてしまったり、後から高額な修繕費用を請求されたりするリスクがあります。

本記事では、オフィス移転において養生が必要な理由や、その範囲、気になる費用の目安について詳しく解説します。

養生が必要となる理由(ビル管理会社とのルール)

オフィス引越しにおいて養生が必須となる最大の理由は、ビル管理会社が定めた「入退去ルール」にあります。特に名古屋の中区や中村区にある大型ビルや築浅の物件では、資産価値を維持するために、共用部の保護に対して非常に厳しい基準が設けられています。

オフィス家具は重量があるものが多く、万が一、台車の操作を誤って壁にぶつけたり、床に深い傷をつけたりすると、その修繕には多額の費用がかかります。管理会社としては、こうしたトラブルを未然に防ぐために、あらかじめ指定の場所を保護した状態でなければ作業を許可しないというスタンスをとっています。

また、不用品回収を依頼する場合も同様です。古くなった重いスチール書庫や大型デスクを搬出する際も、養生なしで作業を行うことは認められません。プロの業者は、作業前にビル管理室と打ち合わせを行い、管理会社が求めるレベルの保護を施すことで、スムーズな入退去を可能にしています。

養生が必要とされる主な背景

  • ビルの資産価値を守り、壁や床の破損を未然に防ぐため
  • 万が一の事故が起きた際の責任の所在を明確にするため
  • 他のテナント企業への迷惑(騒音や振動、汚れの付着)を軽減するため
  • 管理会社が定める「作業届」の受理条件となっているため
  • 不用品回収や大型家具の搬入出時に発生するリスクを最小化するため

養生範囲(エレベーター・廊下・壁・床)の明確化

養生の範囲は、単にオフィスの入り口だけではありません。荷物が通る「動線すべて」が対象となります。

まず最も重要なのがエレベーターです。カゴ内の壁面だけでなく、操作パネルや入り口の三方枠(さんぽうわく)までしっかりと保護します。次に、エレベーターホールからオフィスの扉までの廊下です。台車が通る床面にはブルーシートやプラスチックボードを敷き詰め、角の部分にはコーナーガードを設置します。

新オフィスに入居する際は、内装が仕上がったばかりの床や壁を保護するため、室内にも広範囲に養生を施します。名古屋のオフィス移転では、ビルの管理会社から「床面は2重にボードを敷くこと」といった具体的な指示が出ることも珍しくありません。不用品回収の際も、搬出ルートに傷をつけないよう、搬出口までしっかりと養生を繋げることが求められます。

養生費用の目安と「誰が負担するのか」

養生にかかる費用は、保護する面積や使用する資材の量、そして作業にかかる人件費によって決まります。一般的なオフィス移転の場合、数万円から、大規模なビルや長距離の動線が必要なケースでは十数万円から三十万円程度のレンジで費用が発生します。

この費用は、基本的には「移転を行う企業(店主)」が負担します。見積書では「養生費」として独立した項目になっている場合もあれば、引越し作業費の中に含まれている場合もあります。不用品回収のみを依頼する場合も、搬出のために養生が必要であれば、その分の経費が加算されるのが一般的です。

コストを抑えるポイントとしては、引越し作業と不用品回収を同じ業者に依頼することです。同じ日に作業を行えば、一度設置した養生資材を使い回すことができるため、別々に依頼するよりも養生費を数万円単位のレンジで節約できる可能性があります。

名古屋の移転現場でよくあるトラブルと回避例

名古屋のオフィス移転現場では、事前の確認不足による養生トラブルが少なくありません。よくあるのが「業者が用意した養生の範囲が、ビルの指定基準に満たなかった」というケースです。

例えば、名古屋中心部のオフィスビルでは、エントランスのデザイン性が高く、床に高価な石材が使われていることがあります。こうした場所では、指定の色の養生材しか使えなかったり、粘着テープの使用が禁止されていたりすることがあります。当日になって作業がストップするのを防ぐためには、見積もり段階で業者に「ビルの入退去マニュアル」を共有しておくことが大切です。

回避策としては、愛知県内での施工実績が豊富な業者を選ぶことです。地域のビルの特性を熟知している業者であれば、あらかじめ必要な養生レベルを予測し、正確な見積もりを提示してくれます。また、不用品回収を同時に行う際も、周囲のテナントに配慮した丁寧な養生を行うことで、移転後の近隣関係も良好に保つことができます。

まとめ

名古屋でのオフィス移転において、養生は単なる「保護」ではなく、スムーズな入退去を保証するための「必須マナー」と言えます。範囲や費用はビルのルールによって数万円から数十万円のレンジで変わりますが、ここを疎かにすると、結果として多額の修繕費や時間のロスを招くことになりかねません。

不用品回収を含めた移転計画を立てる際は、早い段階でビル管理会社にルールを確認し、適切な養生プランを提示できる業者を選びましょう。しっかりとした準備が、結果としてコストを抑え、安全な引越しを実現することに繋がります。

投稿者プロフィール


エイプロ サービス担当者

株式会社エイプロは名古屋を中心にオフィス引越し・不用品の買取及び廃棄処分・オフィス家具販売及び建築工事の3つを主幹事業としてお客様が求める、幅広いニーズに的確にお答えするサービスを提供しています。

【有資格】

運行管理者、宅地建物取引士、1級建築施工管理技士、2級建築施工管理技士、1級土木施工管理技士 他

【許認可】
一般貨物自動車運送事業、貨物利用運送事業、建築一式工事業、土木一式工事業、特定労働者派遣事業、古物商、プライバシーマーク、産業廃棄物収集運搬業、産業廃棄物処分業

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