コラム
移転作業は土日・夜間対応できる?知っておくべきポイント
2025.12.28
オフィス移転・引越し
名古屋や愛知県内でオフィス移転を計画する際、大きな課題となるのが「いつ作業を行うか」というスケジュール調整です。平日の通常業務を止めることが難しい企業にとって、土日や夜間の時間帯に移転作業を完了させたいというニーズは非常に多くあります。
特に、多くの企業がひしめき合う名古屋のオフィス街では、エレベーターの混雑回避や周辺環境への配慮から、ビル側が土日や夜間の作業を推奨しているケースも少なくありません。しかし、平日の昼間とは異なるルールや追加のコストが発生するため、事前の確認が不可欠です。
本記事では、オフィス引越しにおける土日・夜間対応のメリットや注意点、そしてスムーズに作業を進めるための業者選びのポイントについて解説します。
土日・夜間作業が求められる理由
オフィス移転において、土日や夜間の作業が選ばれる最大の理由は、業務への影響を最小限に抑えるためです。平日に作業を行う場合、電話やインターネットが使えない時間が生じたり、スタッフが作業の邪魔にならないよう退避したりする必要があり、実質的に営業を停止しなければならない場面が出てきます。
また、ビル管理会社側の都合も大きな要因です。名古屋駅周辺や栄エリアなどの大型オフィスビルでは、平日の昼間は他の入居企業の来客や物流が頻繁にあるため、大きな家具の搬出やエレベーターの長時間占有が禁止されていることが珍しくありません。
コストに関しては、土日・夜間作業の場合、スタッフの休日手当や深夜手当が発生するため、平日の日中と比較して割増料金がかかるのが一般的です。移転規模にもよりますが、通常の作業費に対して2割から5割程度のレンジで割増費用が加算されるケースが多いです。例えば、標準的な作業費が50万円であれば、夜間・休日対応で60万円から75万円前後になるといったイメージで予算を組んでおくと安心です。
土日・夜間作業の主なメリット
- 通常業務を止めることなく、月曜日の朝から新オフィスで稼働できる
- エレベーターの待ち時間が少なく、搬出・搬入の作業効率が上がる
- ビル共用部(エントランスや廊下)を占有しやすく、大型家具の運搬がスムーズ
- 周辺道路の渋滞を回避でき、トラックの駐車スペースを確保しやすい
- 移転に伴う不用品回収も、人目に付きにくい時間帯に一括して行える
土日・夜間対応の際に注意すべきポイント
土日や夜間にオフィス引越しを行う場合、事前の準備が不足していると、当日になって作業が中断してしまうリスクがあります。
まず、ビルの「入館許可」と「空調・照明」の確認です。夜間や休日はビルのオートロックがかかっていたり、警備員のみの対応になったりすることがあります。事前に作業届を提出し、業者が入館できるルートを確保しておかなければなりません。また、時間外の空調利用は別途申請や追加料金が必要になる場合があるため、季節によっては作業環境の確保のために確認が必要です。
次に、周辺環境への配慮です。名古屋の都心部であっても、オフィスビルとマンションが隣接しているエリアでは、深夜の作業音が騒音トラブルにつながることがあります。不用品回収などで大きな家具を解体したり、トラックへ積み込んだりする際の音には細心の注意が必要です。
さらに、ITインフラの担当者が当日不在になるケースも要注意です。土日に荷物の移動が終わっても、月曜の朝に「インターネットがつながらない」「サーバーが起動しない」といったトラブルが起きると、結果的に業務が止まってしまいます。ネットワーク設定の確認までを業者に任せるのか、自社の担当者がリモートで対応するのかを明確にしておきましょう。
対応できる業者選定のチェック基準
すべての引越し業者が、土日や夜間の大規模なオフィス移転に慣れているわけではありません。業者を比較する際は、単に「対応可能か」だけでなく、法人の移転に特化したノウハウがあるかを見極める必要があります。
チェックすべき基準の一つは、不用品回収を同時に、かつ夜間でも適正に行えるかどうかです。移転作業中に発生したゴミや不要なデスクなどは、産業廃棄物としてその場で、あるいは速やかに運び出す必要があります。名古屋市内での収集運搬許可を持ち、深夜や早朝でも近隣に配慮した搬出作業ができる業者であれば安心です。
また、見積もりの透明性も重要です。深夜料金や休日料金が「一式」でまとめられているのではなく、どの項目にどの程度の割増がかかっているのか、追加料金が発生する条件は何か(作業が翌朝まで延びた場合など)が明確に記載されている業者を選びましょう。
実績についても確認しておきましょう。名古屋の特定のビルでの作業経験があれば、そのビルの搬入ルールを熟知しているため、担当者が管理会社と交渉する手間を大幅に省けることもあります。
まとめ
土日や夜間のオフィス移転は、業務の継続性を重視する企業にとって非常に有効な選択肢です。ただし、平日とは異なるコストやビルの制約があるため、早めにスケジュールを立て、実績のある業者と入念に打ち合わせをすることが成功の鍵となります。
特に愛知エリアで多くのオフィスを手掛けている業者であれば、不用品回収からネットワーク環境の構築まで一貫して任せられるため、担当者の負担を大きく減らすことができます。予算面でも、平日の割増分を不用品回収の買取サービスなどで相殺できる提案があるかもしれません。
投稿者プロフィール

エイプロ サービス担当者
株式会社エイプロは名古屋を中心にオフィス引越し・不用品の買取及び廃棄処分・オフィス家具販売及び建築工事の3つを主幹事業としてお客様が求める、幅広いニーズに的確にお答えするサービスを提供しています。
【有資格】
運行管理者、宅地建物取引士、1級建築施工管理技士、2級建築施工管理技士、1級土木施工管理技士 他
【許認可】
一般貨物自動車運送事業、貨物利用運送事業、建築一式工事業、土木一式工事業、特定労働者派遣事業、古物商、プライバシーマーク、産業廃棄物収集運搬業、産業廃棄物処分業

