退去時に揉めない!名古屋の賃貸オフィス契約で押さえるべき注意点

2026.1.4

オフィス移転・引越し

名古屋で新しいオフィスを見つけ、意気揚々と移転計画を立てている時こそ、実は今のオフィスの「出口戦略」を再確認するべきタイミングです。オフィス移転の総予算を左右するのは、新しいオフィスの契約金だけではなく、今入居している物件の退去にかかる費用だからです。

愛知県内の賃貸オフィス契約は、居住用の賃貸とはルールが大きく異なります。退去の直前になって「こんなに費用がかかると思わなかった」「不用品回収が間に合わない」といったトラブルに見舞われる担当者様は少なくありません。

本記事では、名古屋のオフィス移転で退去時に揉めないために、契約書のどこに注目し、どのように管理会社と調整を進めるべきかを分かりやすく解説します。

契約書で最初にチェックすべき項目

オフィス移転を意識し始めたら、まずは手元にある「賃貸借契約書」を読み直す必要があります。特に重要なのが「解約予告期間」と「原状回復義務」の範囲です。

一般的な名古屋のオフィスビルでは、解約予告期間は3ヶ月から6ヶ月前に設定されていることがほとんどです。つまり、移転先の物件が決まってから解約を申し出ても、数ヶ月分は現在のオフィスの賃料を払い続けなければならない「二重賃料」の状態が発生します。この期間を把握していないと、移転コストが数十万円から数百万円単位のレンジで膨らんでしまう可能性があります。

また、保証金の返還時期についても確認しておきましょう。解約後すぐにお金が戻ってくるわけではなく、原状回復工事が完了してから数ヶ月後の返金となるケースが一般的です。

契約書で必ず確認しておくべきポイント

  • 解約予告は何ヶ月前までに書面で提出する必要があるか
  • 原状回復工事を行う業者は「ビル指定業者」か「自社手配」が可能か
  • 賃料の精算は「日割り」か「月割り」か
  • 保証金の償却(差し引かれる金額)の有無と返還時期
  • ゴミ置き場や不用品回収に関する建物の独自ルール

原状回復に関わる曖昧な条項の捉え方

オフィスの契約書には「入居時の状態に戻すこと」という原状回復の条項がありますが、この「状態」の定義がトラブルの種になります。特に愛知エリアの事業用物件では、住宅で認められるような「通常損耗(自然に汚れた部分)」の免責が適用されないことが一般的です。

例えば、壁紙の小さな傷や床のカーペットのへこみ、さらには禁煙だったはずの部屋の汚れなど、どこまでを借主の負担で直すのかを明確にする必要があります。契約書に「原状回復は貸主の指定する方法による」と書かれている場合、貸主側が選んだ工事業者の見積もりがそのまま請求されるため、市場価格よりも高めのレンジ(坪単価3万円〜8万円程度など)で提示されることも珍しくありません。

不用品回収についても注意が必要です。室内に一つでも備品が残っていると「原状回復が完了していない」とみなされ、追加の賃料を請求されるリスクがあります。什器の撤去と原状回復工事のスケジュールはセットで考えておく必要があります。

退去時にトラブルが起きるケース

実際にトラブルが起きるケースの多くは、コミュニケーション不足とスケジュール管理のミスに起因します。名古屋のオフィス街でも、退去日に不用品回収が間に合わず、管理会社から厳しい指摘を受ける事例が後を絶ちません。

また、入居時に自社で設置したパーティションや電気配線、LANケーブルの撤去範囲を巡るトラブルも頻発します。「次のテナントが使うだろうから残しておいてほしい」と言われるケースもありますが、基本的にはすべて撤去してスケルトン状態、あるいは標準仕様に戻すのが原則です。

費用面でのトラブルでは、退去後に送られてきた清掃費用や補修費の見積もりが、事前の予想を大幅に超えていたという不満が多く聞かれます。特に、空調設備の内部洗浄や照明器具の交換などが項目に含まれると、数万円から十万円単位での上乗せが発生することがあります。

管理会社との交渉で有利に進めるコツ

トラブルを未然に防ぎ、コストを抑えるためには、解約予告を出す前から管理会社と良好なコミュニケーションを取っておくことが重要です。まずは「どこまでの工事が必要か」を早めに現地で立ち会い確認してもらうよう依頼しましょう。

指定業者の見積もりが高すぎると感じた場合は、愛知県内のリフォーム相場や他の業者の見積もりを参考に、交渉の余地がないか打診してみるのも一つの手です。ただし、ビルの構造に関わる部分(電気や空調)は指定業者でないと触れないことが多いため、什器の搬出や不用品回収など、自社でコントロールできる部分でコストを削るのが現実的です。

不用品回収については、引越し業者に一括で任せることで、搬出作業の効率が上がり、結果として人件費を抑えられる場合があります。不用品回収の費用は、4トントラック1台あたり8万円から15万円程度のレンジになることが多いですが、買取可能なオフィス家具があれば、その分を原状回復費用に充てることができます。

まとめ

名古屋でのオフィス移転を成功させるためには、今のオフィスの契約内容を正しく理解し、退去時のルールを管理会社と早めに擦り合わせることが欠かせません。原状回復の範囲や解約予告のタイミングを誤ると、予期せぬ出費が発生し、移転全体の予算を圧迫してしまいます。

不用品回収を含めた退去準備を計画的に進めることで、敷金の返還をスムーズにし、気持ちよく次のオフィスへと移ることができます。まずは手元にある契約書を一度確認することから始めてみてください。

投稿者プロフィール


エイプロ サービス担当者

株式会社エイプロは名古屋を中心にオフィス引越し・不用品の買取及び廃棄処分・オフィス家具販売及び建築工事の3つを主幹事業としてお客様が求める、幅広いニーズに的確にお答えするサービスを提供しています。

【有資格】

運行管理者、宅地建物取引士、1級建築施工管理技士、2級建築施工管理技士、1級土木施工管理技士 他

【許認可】
一般貨物自動車運送事業、貨物利用運送事業、建築一式工事業、土木一式工事業、特定労働者派遣事業、古物商、プライバシーマーク、産業廃棄物収集運搬業、産業廃棄物処分業

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