コラム
オフィス不用品回収と買取の違いは?費用を抑える賢い選び方
2025.12.26
不用品回収・買取
名古屋でオフィス移転を計画する際、必ずと言っていいほど発生するのが「不用品の処分」という課題です。長年使い続けたデスクや椅子、古くなったパソコン、大量の書類など、新居へ持っていかないものをどう処理するかで、移転コストは大きく変わります。
不用品を処理する方法には、大きく分けて「不用品回収」と「不用品買取」の2種類があります。一見似ているように感じますが、法的な扱いからコストの仕組みまで、その内容は全く異なります。愛知県内のオフィスでも、この違いを正しく理解して使い分けることで、移転費用を大幅に圧縮している企業が増えています。
不用品回収と買取の基本的な違い
まず、不用品回収と買取の最も大きな違いは、「お金の流れ」と「物の行き先」にあります。
不用品回収は、不要になったものを「廃棄物」として引き取ってもらうサービスです。オフィスから出るゴミは産業廃棄物として扱われるため、処分には必ず費用が発生します。業者は回収したものを細かく分別し、適切な処理施設へ運搬します。この場合、運搬費や処分費、人件費として数万円から、量によっては数十万円といったレンジで費用を支払うことになります。
一方、不用品買取は、価値のあるものを「商品」として売却するサービスです。中古市場で再販できる家具やOA機器が対象となり、査定額がつけばその分が利益として戻ってきます。この場合、処分費用を支払うのではなく、逆にお金を受け取る、あるいは引越し代金から差し引いてもらう形になります。
不用品回収と買取の主な違い
- 不用品回収:産業廃棄物として処分するため、排出者が「処分費用」を支払う。
- 不用品買取:中古品として売買するため、業者が「買取代金」を支払う。
- 回収の対象:破損している家具、古いPC、機密書類、その他の一般ゴミなど。
- 買取の対象:製造年が新しいOA機器、有名メーカーのオフィス家具、デザイナーズチェアなど。
- 必要書類:回収の場合は「マニフェスト(産業廃棄物管理票)」の発行が必要になる場合が多い。
回収と買取の判断基準は「状態・数量・再販価値」
自社の不用品が「回収」になるのか「買取」になるのかを判断する目安は、主に3つのポイントに集約されます。
1つ目は「状態」です。オフィス家具であれば、大きな傷やサビがないか、可動部分がスムーズに動くかどうかが重要です。特にオフィスチェアは、座面のヘタリや昇降機能の故障があると買取は難しく、不用品回収の対象となります。
2つ目は「数量」です。名古屋のオフィス移転現場では、同じ種類のデスクが10台、20台と揃っている場合、中古販売店にとって再販しやすいため、1台あたりの買取単価が上がる傾向があります。逆に、バラバラのメーカーや色の家具が数点だけある場合は、引き取りコストの方が高くつき、回収扱いになるケースが一般的です。
3つ目は「再販価値」です。パソコンや複合機などのOA機器は、型番や製造年が重視されます。一般的に製造から3年から5年以内のものが買取対象の目安です。これを超えると、最新ソフトの動作保証ができないなどの理由で、買取ではなく資源リサイクルとしての不用品回収に回ることが多くなります。
買取価格のレンジとしては、オフィスチェア1脚あたり数百円から数千円、高機能チェアや有名メーカー品であれば1万円から3万円程度の値がつくこともあります。一方、回収費用のレンジは、品目や重さによりますが、1点数千円から、トラック1台の積み切りプランで3万円から8万円程度かかるのが一般的です。
費用を抑えるための賢い選び方と業者の活用方法
オフィス移転のトータルコストを最小化するためには、不用品回収と買取を「ワンストップ」で提供している業者を活用するのが最も効率的です。
回収専門の業者と買取専門の業者を別々に呼ぶと、それぞれに基本料金や出張費が発生してしまいます。また、複数の業者とスケジュール調整を行う手間も、忙しい移転担当者にとっては大きな負担です。買取と回収を同時に行える業者であれば、買取によって発生したプラス分を、回収にかかる処分費や引越し作業費からダイレクトに差し引くことができます。
例えば、移転費用が総額30万円かかるケースでも、古い什器を不用品回収に出しつつ、比較的新しいデスクセットを5万円で買い取ってもらえば、最終的な支払額は25万円に抑えられます。このように「相殺(そうさい)」という仕組みを利用するのが、名古屋で賢くオフィス移転を進めるコツです。
業者の活用方法としては、見積もりの段階で「どれが買取可能か」を明確にしてもらうことが大切です。愛知県内の事情に詳しい業者であれば、地域の再販ルートを熟知しているため、意外なものに値をつけてくれることもあります。
まとめ
名古屋でのオフィス移転を成功させるには、不用品を単なる「ゴミ」として捨てるのではなく、価値のあるものは「資産」として買取に出すという意識を持つことが大切です。
不用品回収と買取を適切に組み合わせることで、移転費用のレンジを数万円、数十万円単位で低減できる可能性があります。法的なルールである産業廃棄物の適正処理を守りつつ、リサイクルや買取を賢く利用して、コストパフォーマンスの高い移転を実現しましょう。
投稿者プロフィール

エイプロ サービス担当者
株式会社エイプロは名古屋を中心にオフィス引越し・不用品の買取及び廃棄処分・オフィス家具販売及び建築工事の3つを主幹事業としてお客様が求める、幅広いニーズに的確にお答えするサービスを提供しています。
【有資格】
運行管理者、宅地建物取引士、1級建築施工管理技士、2級建築施工管理技士、1級土木施工管理技士 他
【許認可】
一般貨物自動車運送事業、貨物利用運送事業、建築一式工事業、土木一式工事業、特定労働者派遣事業、古物商、プライバシーマーク、産業廃棄物収集運搬業、産業廃棄物処分業

